ショーペロデビュー、そしてミラノへ編
2002.3.22(金) 天気 ヴェネチア 晴れ/ミラノ 晴れ
ん〜、今日もいいお天気。すがすがしい朝だぁ〜。今日は午前中からいよいよ最後の訪問地であるミラノに移動です。ローマ滞在中にテルミニ駅の自動券売機で電車(Inter City=インテルチティと読みましょう。)の切符も買っておいたので、電車の時間に合わせてホテルをチェックアウトすればいいのでちょっと気楽です。 そんな訳で午前9:30にホテルをチェックアウトしてサン・マルコ広場側のヴァポレット乗り場へ。ヴァポレットのチケットを買おうとちゃおちゃおさんがビリエッテリア(チケットブース)に行くと、ビリエッテリアのお姉さんが「駅まで行くの?」と聞くので「えぇ」と答えると…。 なんと今日はこれからヴァポレット全線が午前10:00から午後1:00までのショーペロ(ストライキ)だと言うではありませんか。サン・マルコからサンタ・ルチア駅までは4、50分かかってしまうため乗っている間にショーペロに突入してしまうということで駅まで行く線は既に運行されていないとのこと。ひぃえ〜、午前11:00の電車には乗れるのか?こんなところでショーペロデビュー>なんだそりゃ? をしてしまうとはっ!!! |
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チェックアウト後、サン・マルコ広場を通って ヴァポレット乗り場へ(写真提供:ちゃおちゃおさん) |
しかもビリエッテリアのお姉さんは「インテルチティもショーペロしてるわよん」などと軽〜く言ってくれるじゃないですかっ。げげー、じゃあどうすりゃいいのよぉと困惑している場合ではないのであった。とにかくいつ電車が動き出すかわからないからこうなったら水上タクシーを使ってでも駅まで行かなくちゃ。 そう思いながらもやっぱりここはイタリア、たった一人のお姉さんの言うことを真に受けていてはいけません。本当にヴァポレットは駅まで行かないのか、そしてインテルチティもショーペロなのか、別のビリエッテリアのお姉さんにも聞いてみなくっちゃね。 しにょ〜るとちゅうちゅうちゃんにスーツケースを預け、ちゃおちゃおさんは別のビリエッテリアに。そしてその後をついていく私(まるで子供のような私(苦笑))。そして聞いてみるちゃおちゃおさん。 |
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ショーペロ直前、ヴァポレットから降りてくる乗客たち |
うはぁ〜、やっぱりヴァポレットはショーペロかぁ。でもインテルチティは動いているのね。なんだ、やっぱり最初のお姉さん情報はガセだったかぁ。ほらね、少なくても2人に聞いてみないとね、安心できないものですね。
さて、そうと決まったら早速水上タクシーをつかまえなくっちゃ。だってヴァポレットが動いていないとなったら水上タクシーしか手段はないんですもの。
幸いタクシー乗り場は目と鼻の先、とは言ってもズラーっとタクシーが並んでいる訳でもなく、来たタクシーをつかまえて、値段の交渉をして乗り込まなくてはなりません。乗り場に行くとたまたますぐにタクシーが来たので早速値段の確認を。すると駅まで50Euroだと言われたのでどうやらボラれてはいない様子。でもまだ安心できない私達は「4人で50よね?」と再度確認。だって降りるときに「1人50Euroだよ」なんて言われたらイヤじゃない。
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結局、駅まではホンの15分程度で到着。料金もスーツケースが3つもあったので60Euroを払ったのでした。ふぅ、これでインテルチティに乗り遅れることもなく無事にミラノに行けそうです。やれやれ、まさかこんなところでこんな時にショーペロにぶつかるとはねぇ。 とはいえこのショーペロ、実はローマからヴェネチアに移動してきたその日、ボローニャで起きた政府高官(?)の暗殺事件に抗議するためのものらしいのでした。その暗殺された政府高官(?)というのが、日本でいえば労働省の事務次官だか政務次官だかのような人で、労働法の改正に携わっていた人らしいのです。ヴェネチアに来てからのテレビでは連日のように関連ニュースが流れていたものねぇ。 とにかくなんとかインテルチティに乗り、いよいよミラノに向けて出発です。ヴェネチアからミラノまでは約3時間。ちょうどお昼を電車内で過ごす割には昼食になるものは何にも持ち込んでいなかったのでした。駅で何か買えるかと思ったのに、昼食になるようなものなんて売っていないんだもの〜。 |
サンタ・ルチア駅時刻表。 |
ミラノまでの車内では新聞を読んだり(いや、見たりか?)、おしゃべりしたりと楽しく過ごして定刻どおりにミラノ中央駅に到着です。この駅がまた大きい駅なんですよねぇ。駅構内で円をEuroに少し両替をして、それから構内のスーパーで飲み物とお菓子の買出し、それから忘れちゃいけない、明後日3/24の試合のために行くピアチェンツァまでの電車の切符も買っておかなくっちゃね。
大きな駅の割にはローマのテルミニ駅ほど自動券売機の数もなく、何台かの券売機と窓口はどこも混雑。私達は別に時間に追われている訳でもないので、それでも比較的空いている券売機の列に並んでこれまた悩むこともなく切符をゲット。ただ、この券売機はものすごーく時間がかかるシステムなので、私達の前にいたミラネーゼのお姉さんはブツブツ言いながら切符も買わずに去っていってしまいました。きっと時間がなかったのね。
駅での用事も全て済ませたのでタクシーをつかまえてホテルに行くことに。ホテルはドゥオモの裏手なので地下鉄でも行かれるけれど、やっぱりスーツケースをガラガラひきながら地下鉄っていうのはちょっと物騒ですものね。そうじゃなくても中央駅の周りってちょっと雰囲気良くないし。
タクシーに乗り込みホテル名を告げて発進!するとすぐに赤信号で止まってしまった…。でも隣に止まったタクシーの運ちゃんと私達の乗ったタクシーの運ちゃんがなにやら大声で話している。よ〜く聞いてみると…。
私達のタクシーの運ちゃん「いよぉ、オレんとこはフェイエノールトとだぜぃ。お前んとこは?」
隣のタクシーの運ちゃん「おぉ、オレんとこはボルッシアよぉ」。
あ、あれ?この会話ってひょっとして…私達の運ちゃんはインテリスタで、隣の運ちゃんはミラニスタなの?くぅ〜、隣のタクシーに乗りたかったぜ〜;
注)インテリスタとはインテルのファン、ミラニスタはAC.ミランのファン。どちらもミラノにあるセリエAのチーム。
あぁ、さすがに同じ市内のチームとはいえ、このタクシーの運ちゃんにPippoの話題は振れないわ。インテリスタじゃねぇ。ちなみに運ちゃん達の話題は2週間後に迫ったUEFAカップの対戦相手が決まったことについてでした。そういや、フェイエノールトって小野伸二くんがいるチームだよね。
ホテルまでの車中では妙に静かにしていた私達(笑)。別に深い意味はないんですけどね。インテリスタだけど、とても親切だった運ちゃんと別れて私達はホテル内へ。うひゃ〜、ここって本当にドゥオモのすぐ近くなんだぁ。
チェックインをすると突然フロントのおじさんが「あぁ、この部屋はあまり良くないから明日には部屋を交換してあげよう。でも今日はこの部屋でガマンしてね。」と言うではありませんか。フロントのおじさんが言うくらいの良くない部屋って一体どんな部屋なんだ〜?
ポーターのおじさんに案内されてエレベータに乗り最上階の5階で降りると、今度は別のエレベータを指差し「あれに乗り6階で降りろ」と言う。で、言われるままにエレベータに乗るとポーターのおじさんが消えた…。>うそ(笑)
6階で降りるとそこにはおじさんが立っていて、「今度はこっちだよ〜、この階段を上るんだよ〜」。
をいをい、一体どこに連れて行くつもりだぁ?でもこのホテルは7階が最上階。つまり私達の部屋は最上階だったのでした。最上階といえば普通はそんなに悪い部屋ではないはずなんだけどねぇ。通された部屋はやたらと広い部屋。えぇ〜、いい部屋じゃないっ。これのどこが良くない部屋なんだろう?
そう思ったら、ドアのたてつけが悪いのか?ちゃんとカギを掛けておかないと風でドアがバターンと開いてしまうのでした。たはは〜、こりゃヒドイかも。そして極めつけは…トイレのドアが閉まらない;いくらなんでもこれはちょっとねぇ。ちなみにもう1部屋は私達の部屋から2つ空き部屋(というよりホテルスタッフの控室?)をはさんだ角部屋。この部屋がまた無意味に広いのなんのって。こっちの部屋にあと2つベッドを入れて、全員でこの部屋にしてもらってもいいくらいでした。
とにかく今夜はこの2部屋を使うことにして、荷物も部屋に入れてもらったことだし、早速ドゥオモにでも行ってみましょうかね。なんたって、ホテルから徒歩5分もしないでドゥオモというロケーションですからねぇ。いや、便利な場所です。それにしても今日のミラノのこの暑さって何?まるで真夏…。まだ3月なのにぃ。
ドゥオモに入る前にフト一番てっぺんの黄金のマリア像のところを見ると、なぜかそこにはイタリア国旗が。あれぇ?あんなところにイタリア国旗なんて前はなかったはずなのになぁ。一応証拠写真を撮っておこうっと。
ドゥオモはなんといっても後陣のステンドグラスが素敵です。イエス・キリストの生涯が描かれているステンドグラス。今回はデジカメで撮るんだぁ。光学10倍ズームだしね。そんなことを思いながら正面祭壇のオルガンなどもデジカメで撮ったりなんかしていたら…、うわ〜ん;肝心のステンドグラスのところで電池切れだぁ〜;くやしい〜、今回こそはデジカメでズームにして撮りたかったのにぃ;;;
ここはしにょ〜るがデジカメで撮っていたのであとで画像をわけてもらおうっと。しにょ〜る、よろしくお願いしますぅ。
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黄金のマリア像、国旗で顔が隠れてる; | パイプオルガンのフタも芸術品; | キリストの生涯を描いた後陣のステンドグラス(写真提供:ちゃおちゃおさん) |
ステンドグラスも含めたドゥオモ内の見学も堪能して、今度は屋上に上ってみることにしました。ここもヴェネチアのカンパニーレ(鐘楼)と同様にエレベータで上れます。中には階段で上るという強者もいるようですけど、私はパリの凱旋門で懲りてますから階段では上りませんよーだ。
でもエレベータで上っても、マリア像の下まで行くには結構歩かなくてはならないんですよね。しかも今日は結構風が強いのでちょっとコワイかも。高いところなだけにより一層風を強く感じてしまいますものね。でもどうにかたどり着いたマリア像の下。ここでまたマリア像をよく見ると、あれれ?ここに上ってくる前はマリア像のところに確かにあったイタリア国旗がなくなっているではありませんかっ!一体いつの間に、誰がどうやって片付けたのでしょうか?うぅーむ、ナゾだわ。 ここは本当に見晴らしがいいです。遠くアルプスの山々も見え、気分いい〜。ドゥオモの正面側から遠くを見ると、サン・シーロスタジアムも見えました。あぁ、あのサン・シーロスタジアムがミランとインテルのホームスタジアムです。 夕食はホテル近くのトラットリアへ。昼間はあんな暑かったのに(なんたって気温25℃ですから)、乾燥しているせいで、夜はだいぶ涼しいです。それなのに、このトラットリアでは混んでいるせいもあってか、外の席にされてしまいました。 |
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あれ?国旗が消えた・・・ |
さて、明日はまたキリキリと歩かなくてはならないので、今日のところはこれにて…。 |
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