Firenze編-1-
2000.3.5(日) 天気・Venezia 晴れ/Firenze 晴れ
今朝はこのツアー一番の早起き。朝が苦手な私はかなりツライです。でもFirenzeへの移動だし、Firenzeでは楽しみにしていたウフィッツィ美術館にも行かれる予定だし、うきうき〜♪
朝食を済ませ、水上タクシーで本島に行き、バスに乗り換えていよいよ出発です。
渋滞中↓
ところが移動中にアクシデント発生!今度は何だ?なんと途中の道路のはるか前方で交通事故が発生したらしく、事故には巻き込まれずに済んだものの、交通渋滞にはしっかりと巻き込まれてしまいました。ここで足止めされること1時間。不思議なことにパトカーも救急車もレッカー車もそして、交通整理をするポリスもいない。一体事故車両はどうなっているの?日本じゃ考えられないなぁ〜。
バスの前後の車もみんなエンジンを止めて、車から降りての〜んびりとしています。所変わればなんとやらで「さすがイタリア」とヘンな感心をしてしまいました。まぁ、こんなことには滅多に巡り合えることではないので(しょっちゅう巡り合ったら困るけど)、交通渋滞もパチッとお写真。ツアーのみんなには笑われたけど・・・。
余裕を見せて渋滞の写真なんか撮ってますけど、実はやきもきしていたんです。だってFirenzeでのお楽しみ、ウフィッツィ美術館は時間で入場予約をされていたので、予約時間に間に合わなくなってしまいそう。ダメな場合は別の美術館を、ということだったけど今回の旅行の目的の1つがウフィッツィだった私は気が気じゃありません。こうなったら運を天に任せるしかありません。なんといってもItaliaはカトリックのお膝元。神様がついていてくれると信じて・・・。
さて、なんとかバスも走り出し、やっとFirenzeに到着です。私としてはすぐにでもウフィッツィに行きたいところだけれど、やっぱり空腹にはかなわないってことで、とにかくお食事です。さて今日の昼食はな〜にかな?ふふ、楽しみ♪まづ運ばれてきたのはミネストローネ。ちょっと薄味だけど、おいしい。幸せ。次が豚肉のソテー。最初は子牛のソテーと聞いていたのに食べてみるとどうも豚肉。むぅ!時間に遅れたから食材を変えられたのか?まっ豚肉も好きだからいいけどさぁ〜。今日のDolceはジェラート。やっぱりItaliaのDolceはジェラートかしらん?
おいしい昼食も終わり、いよいよウフィッツィへ。しかし本当に入れるのでしょうか?ここでFirenzeの現地ガイドさんが、がんばって交渉してくれたおかげで45分遅れながら無事に入場することができました。よかった。ホッ!
ウフィッツィは入場するのに平均2〜3時間は並ばなくてはいけないところから「悪名高き」などとありがたくない形容詞をつけられていますけど、建物そのものは16世紀中頃のものだし、美術品の保護という観点からも館内に入場している人数を一定に保っているのだそう。そのためにモニターで出口から出ていった人数を確認して、その人数だけを入場させているんですって。ふ〜ん、合理的なんだ・・・。
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さて、美術館は建物の3階部分になりますが、ここで階段組とエレベータ組の2手に別れて3階を目指しました。私は階段組。だってせっかく素敵な階段を自分の足で歩かないなんてもったいなさすぎる。 ここはあまりに膨大な美術品の数々なのでとてもじゃないけど語れません。美術品については美術書やwebで検索されたほうがいいと思います。私はやっぱりボッティチェッリの「春」や「ヴィーナスの誕生」が見たかったのだけれど、ほかにも「これはっ!」という絵画が随分ありました。 ※美術は専門ではないので語れません・・・。 ボッティチェッリの他のお気に入りはフィリッポ・リッピの「聖母子像」かな。聖母のモデルは画家の愛妻とも言われています。 そしてなんと言ってもヴェロッキオとレオナルド・ダ・ヴィンチの合作となった「キリストの洗礼」です。この「キリストの洗礼」は、確か小学生のときダ・ヴィンチの伝記を読んでいたときに知った作品です。 その時は、「先生がお留守の間にお手伝い(?)のつもりでコソコソっと描いてしまうなんていたずらっ子だなぁ」と思った記憶があります。随分長い間、その話は忘れてしまっていたけれど、見た瞬間記憶がパーッと甦ってきました。その絵がここにあるのは実は知らなかったから、見たときはうれしかったなぁ。 確かにこうやって見ると左側の天使と右側の天使はかもし出す雰囲気が全然違う。これを見て、ヴェロッキオは筆を置いたとか。確かにまだダ・ヴィンチがまだ名を成す前とはいえここまでその才能を見せつけられたら師匠としては複雑な心境だっただろうなと思います。私的にはこれは必見。この部屋には他に「受胎告知」もあるはずだけれど、修復中かな?見ることはできませんでした。うぅん、残念。 |
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フィリッポ・リッピ作「聖母子像」 |
ヴェロッキオ作「キリストの洗礼」 |
「洗礼」の天使拡大 左がレオナルド作 |
次に入った部屋はトリブーナと言われる第18室。ここだけは壁に沿って通路が仕切られ、一方通行で写真を撮ろうにも人は多いわ、立ち止まれないわで結局写真は満足に撮れずじまいでした。 他にも色々と見たあと南画廊の窓からフト外を見るとDuomoのクーポラがとてもキレイに見えて絶好のお写真ポイント。そして南画廊と西画廊の突き当たりの窓からはこれまたポンテ・ヴェッキオ(ヴェッキオ橋)が見え、ここもお写真ポイントでした。 ポンテ・ヴェッキオの写真を撮ったらすぐ隣の第25室には彫刻家で画家のミケランジェロが描いた「聖家族」があります。ミケランジェロが描く女性はとても筋肉質なので好きではない人も多いかも。でも私は特に嫌いでもないかな?それにしてもこの額もミケランジェロの作品らしいけど、ちょっと趣味悪いかも・・・。この作品はタブローと呼ばれるカンバスや板に描いて額装された作品で、ミケランジェロがタブローを手がけたのは数少ないとか。 第25室の隣、第26室はラファエロの間で、ここの見どころは「ひわの聖母」だけれど、残念ながら修復中とかでレプリカがかかっていました。な〜んだ、つまんな〜い。他にも色々見たけれど、ここは本当に見逃してはならない作品だらけ。気合を入れて見ないと(気合を入れても)かなり疲れてしまいます。こじんまりして見やすいといえば、見やすい美術館なんだけど・・・。でもやっぱり1日中いたい美術館ですね。 |
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ウフィッツィを出るとすぐシニョーリア広場です。今日は日曜日。ここも人手がものすごいです。お天気もいいしね。横目でヴェッキオ宮殿を見ながら人をかき分け、かき分け「花の聖母教会
Duomo」に向かいます。ここもまた人、人、人だらけ。日曜だからなの?ちょっと疲れてきたぞ。 Duomoの中に入るとさすがに教会、ひんやりとしていて静かです。とても外の喧燥を感じることはできません。そして外観の華やかさに比べて中は思ったより簡素です。まぁ、教会だから簡素でもいいんだろうけど・・・。正面入り口の扉の上には巨大な時計があります。でもよく見るとなんだか普通の時計と違うような・・・?逆廻りの24時間時計でした。写真は撮ったけど、暗かったのでキレイに焼けませんでした。う゛〜、残念! 巨大なクーポラの内側は「最後の審判」の絵になっています。あまりに大きな作品なので、1人の作品ではないのですが・・・。真下に立ってずーっと見ていると高すぎて首が疲れる〜。写真は遠すぎてフラッシュが届かないと言われつつも果敢にチャレンジ。 |
内部の見学の後は外側の見学です。Duomoの隣には有名なジオットの鐘楼があります。Duomoのクーポラ同様、こちらも上に登ることができます。高い所好きの私達母娘は血が騒ぐ〜。でも今日は疲れているので止めておきます。あ〜ぁ、登りたかったなぁ・・・。ぐるっとDuomoの周りを一周して正面の洗礼堂まで戻ってきたら今日の観光は終わりです。 クーポラ内部、ヴァザーリとその弟子達作「最後の審判」→ さて、そろそろホテルに戻る時間。今日のホテルはDuomoから歩いて3分の場所にあるホテル ブルネレスキ。鍵をもらって部屋に入ったら何だか妙に広い。ドア開けてベットルームまでちょっとした廊下はあるし、そこには無意味に椅子2脚と引き出しタンスはあるし、非常口まで!ベッドルームもちょっと広いみたいだし、バスルームがまた広くて、大体、洗面台2つがバスルームから独立しているし、バスタブとトイレの間各も妙に広い。角部屋だしさすが4つ星、と思っていたらこんな広い部屋は私達の部屋だけだった。他の人達の部屋は見せてもらったら結構狭かった。こりゃ、皆さんには黙っていなくちゃ。 夕食までのひとときはお楽しみのテレビタイム。RAIUNOを見ていたら今日の試合でゴールを決めたデルピエロがインタビューを受けていました。今日もピッポゴールはなかったみたい。ゴール決めてればインタビューしてもらえたのになぁ。私がItaliaにいる間の試合はあと9日のCoppa
UEFAのみ。 夕食の時間、この日のレストランは・・・あれ?どこだっけ? |
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(結局買わず終い)と思ったくらい。そしてお食事内容はリガトーニのサーモンソース。ちょっとカツオ風味を感じたのは私だけか?そして昼食に続いてまたしても豚肉のソテー。Dolceはズコット?
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