ローマ郊外にドライブだ!編

2002.3.18(月) 天気 ローマ 晴れ  

今日は朝からトラステヴェレにお出かけ。このトラステヴェレはその名のとおり「テヴェレ川の向こう側」ということで、いわゆるローマの下町とでもいうのでしょうか?地元の人たちが多く、お食事処なども地元仕様って感じですね。でもここ、ちょっと雰囲気があまりよろしくないと言いましょうか、昼間はともかくとして夜はちょっと行きたくないところです。
←このテヴェレ川を渡ると「トラステヴェレ地区」遠くにサン・ピエトロも見えてます。

でもトラステヴェレに行く前にちょこっとパンテオンに行ってみることに。ここはあのラファエロやヴィットリオ・エマヌエーレU世の墓所もあるけど、なんといっても天井に開いている天窓から差し込む日の光のすばらしさ、ですよね。ここは本当に落ち着ける、いい雰囲気の場所で大好きなところです。

静かなパンテオン内でしばらくの時間を過ごし、見学(というほどのこともないけど)も終わったところでいよいよトラステヴェレに向かって出発です。私はトラステヴェレに行くのは初めてです。遠いと思っていたけれどパンテオンからも徒歩で行けてしまえる距離。な〜んだこんなに簡単に行けるところだったんだ。

ところで、今は3月。日本では杉の花粉症の時期ですが、ここイタリアでも杉ならぬ黄色い花が杉花粉のようにふわふわ、ふわふわと漂っていたのでした。この花、一体なんだろう?後で聞いたところによると、これはプラタナスの花ということで、杉花粉と同じように、アレルギー性の鼻炎等、発症する人もいるとのこと。

実はこのプラタナスの花にしにょ〜るがやられてしまいました。そこでとりあえずfarmacia(薬局)に行って、花粉アレルギーの薬を買うことに。さすがちゃおちゃおさん、farmaciaでも臆することなくアレルギーの薬を買うことに成功!しにょ〜るは1回の投薬量の半分を飲んで、再びトラステヴェレを目指して私達は出発したのでした。

このトラステヴェレでの見所はサンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会とサンタ・チェチリア・イン・トラステヴェレ教会でしょうか。でもちゃおちゃおさんファミリーとご一緒だとなかなかコアな場所にも連れて行っていただけます。ここではクリソゴーノ教会というところ。このクリソゴーノにはなんと「腐らないおばあさま」の遺体が安置されていたのでした。ええっと亡くなったのはいつでしたっけ?ちょっと資料が…。でもさすがに写真を撮る気にはなれなかったなぁ。

クリソゴーノの次はサンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会です。この教会はローマで一番古い教会と言われているところで、後陣のモザイクのすばらしいこと!ずっと上を見上げているせいか、思わずあんぐりと口を開けてしまいますね。ここではデジカメ大活躍でした。

サンタ・マリア・イン・
トラステヴェレ全景
鐘楼の上の聖母子モザイク 後陣の黄金のモザイク 1 後陣の黄金のモザイク 2
 
サンタ・マリア・イン・トラステヴェレの次はサンタ・チェチリア・イン・トラステヴェレ教会です。ここは3世紀に殉教した敬虔なキリスト教徒、サンタ・チェチリアのために9世紀の法王、パスカリスT世によって建てられた教会です。このサンタ・チェチリアも3世紀に殉教したというのに、1599年に遺体が発見されたときに腐敗もせず、葬られたときのままだったということです。これ、すんごいことですよね。
 
     



 
         
この大理石の彫刻は、サンタ・チェチリアが発見されたときの状況そのままを模した彫刻だそうです。
←祭壇の後陣には9世紀につくられたモザイク。美しいです。

さて、実は今日はこれから真実の口のあるサンタ・マリア・イン・コスメディン教会前でネットでお知り合いになったパセリマンマさんと待ち合わせなので、そろそろ出ようかと思った矢先、ちゅうちゅうちゃんが「あれ?下になにかあるよ」と、地下室のあることを見つけてくれたのでした。こりゃ行ってみなくては!ということで早速地下室の入口へ。

どうやらここは遺跡のよう。でも地下礼拝堂などもあったりしてなんだか不思議な雰囲気。それに寒〜い。でもでもこんなとこ見られるなんてなんだか得した気分。時間が経つのも忘れてひたすら見入ってしまったのでした。ハッと気付いたときにはもうパセリマンマさんとの待ち合わせ時間まであとわずか!うっ、初対面なのに遅れてしまう〜、ということで一同早歩き。ふぅ〜。

地下礼拝堂

地下遺跡の美しい天井

 

待ち合わせ時間に遅れること約5分。あぁ、申し訳ありません、パセリマンマさん;;;さて、この待ち合わせ場所にしたサンタ・マリア・イン・コスメディン教会ですが、つい最近自動車が突っ込んだとかでただいま見学が規制されています。それも真実の口に続くところが。一応柵越しに写真は撮れるものの、お約束の口に手を入れた写真は撮れなくなってます。私は去年、眼に手を突っ込んで写真撮ったし、ちゃおちゃおファミリーの皆様も前に写真撮っているから、別に写真撮れなくてもいいもんっ。

さてパセリマンマさんですが、とってもステキなマダーマでした。今日はパセリマンマさんのご案内でローマ郊外のカステッリ・ロマーニに行くことに。わぁい。まづはエウルを通り、ここでちょこっとだけ満開の桜を見せていただいて、ついでに記念撮影もさせていただいたりなんかもしちゃって、車はカステッリ・ロマーニに向けて走ります。

カステッリ・ロマーニまではアッピア街道を走ることに。一口にアッピア街道と言ってもヌォーバ(新)とクラシコ(旧)があり、車はヌォーバを走っていきます。意外と普通の道路なのですが、途中途中に遺跡のようなものがあったり、カラカサ松があったり、やっぱりアッピア街道なのね〜、と感動したりしてしまいました。

エウルに咲いてた日本の桜。後方に見えるのはエウルのサン・ピエトロ寺院

   
カステッリ・ロマーニにあるカステル・ガンドルフォという街はローマ法王が夏になると避暑にやってくるところです。だからちゃんとパパさまの別荘もあります。もちろん内部見学はできないそうですが、パパさまがいらっしゃるときには、正面にパパさまの旗がたち、門前にはあのスイス兵による衛兵も立つそうです。うーん、それもちょっと見てみたかったりするぞ。でも夏のローマって暑いよねぇ。
←ローマ法王夏の離宮。今日はこちらにはいらしてないらしい

このカステル・ガンドルフォからは眼下にアルバーノ湖が見渡せます。この湖は噴火によってできた湖。私とちゃおちゃおさんは、以前映画でみた「アルバーノ湖を見下ろせる場所にあるリストランテ」に憧れていたのでした。そのことをパセリマンマさんはご存知で、私達をそこのリストランテに連れて行ってくださって、そこでランチを取ることに。きゃ〜、すてきぃ♪

テーブルはやっぱり湖が見渡せる外の席ですよね。わくわくしながらアンティパスタをいただき、楽しくお話をしながらパスタを待っていると、出てきました〜、うぅ〜ん、おいしそう。喜び勇んでパクッと一口。ん?んんんんん?何かしょっぱい、しょっぱすぎるような気が…。すると皆さんがオーダーされたものもなぜかとてもしょっぱいとのこと。どれどれ、とみんなで少しづつつまんでみることに。うっ、やっぱりどれもしょっぱい。パセリマンマさんによると今日はなぜだか異様にしょっぱいとのこと。いつもはこうじゃないのね。それにしても日によって味が違うなんて、とってもイタリアらしいというかなんというか。
しかしこのときしにょ〜るは半粒飲んだアレルギーの薬が効きすぎて、半ば死んだ状態。
うぅぅ、もったいなかったですよねぇぇぇぇ
←憧れのリストランテからはアルバーノ湖が!(写真提供/ちゃおちゃおさん)

パセリマンマさんとちゃおちゃおさん、そして私は色々なお話を楽しみ、あっという間に時間が過ぎていったのでした。ローマまでの帰りはアルバーノ湖の向こう側に見えていた街、白ワインで有名なフラスカーティを廻って行くことに。うぅん、パセリマンマさんのご配慮に感謝、感激です。

 
フラスカーティの街について、駐車場に車を止めてフト後ろを見るとすばらしいお屋敷がっ!うわ〜、ステキ。このステキな建物は貴族のお屋敷ですよねぇ?と思い帰国後にガイドブックで確認してみたら16世紀に建てられたヴィラとのことでした。あぁ、でもステキ。それにこの街もこぢんまりとしていてほのぼのとしている街でした。時間的にはそんなに余裕もなかったし、ちょうどシエスタの時間にかちあってしまったために、街中はとても静かでした。

フラスカーティの街を出るとあとはひたすらローマに向けて車は走ります。考えてみたらあんまり遅くなると渋滞してしまうものね。ほどなくして車はローマに入ってきました。ただ、パセリマンマさんの車はチェントロ(中心部)までは入れないとのことでしたので、私達は適当なところで降ろしていただく事に。それでもパセリマンマさんは、入れるギリギリのところであるヴェネチア広場まで私達を乗せてくださったのでした。本当に楽しかったです。ありがとうございました、パセリマンマさん。

ヴェネチア広場でパセリマンマさんとお別れした私達はとりあえずホテルに戻ることに。よくよく考えてみればローマは今夜が最後の夜。あぁ、去年行ったあのおいしいトラットリアにも行ってないし、まだコンドッティ通りでお買物もしてないわぁ〜、という訳で夕食前にコンドッティ通りに行ってお買物をすることに…。やっぱりローマに来たからにはコンドッティ通りに行ってしまうのは性というものでしょうかねぇ。

私は今回の旅行で買いたいものが2つありました。1つは定番といわれればそれまでですが、ヴィトンのバッグ。昨年は仕事もしていなかったからあまり物欲というものもなく、ましてやバッグなんて必要としていなかったのですが、やはり仕事をするようになったら新しいバッグも欲しくなってしまうんですよねぇ。

そしてもう1つはこれまたイタリアの定番、ブルガリのバングル。これは同じシリーズの指輪を持っているので、同じシリーズのバングルを見かけたときにあまりにカッコ良くって欲しくなってしまっていたのでした。と、いう訳でコンドッティ通りにあるブルガリの本店へ。敷居が高そうに見えるけど、実はとってもフレンドリーなこのお店。でもやっぱりちょっと入りにくかったかな。

早速イタリア語でお出迎えされた私達は欲しいアイテムを告げると奥の部屋に通されることに。ひぇ〜、ドキドキしてきた。モダンなおばさま、という印象のブルガリの店員さん、早速バングルを持ってきてくれました。きゃ〜、やっぱりステキ♪

つけさせてもらったら思ったとおりステキ、だったのですが結構しっかりとした造りのバングルなので普段使いはちょっと無理そう。買ったからには普段から使いたかった私はお値段よりも毎日使えないという理由であえなく退却。ふう〜、ステキだったんだけどな。同じシリーズではピアスも作られていないし、こりゃ今回ブルガリでは買物できないや。
で・も…、自分ではお買物できないとか思いながらもちゃおちゃおさんをたきつけて(笑)、バングルを買わせた私。ごめんよぉ、ちゃおちゃおさん;

さて、ブルガリから出る頃には閉店の時間になってしまっていたので裏口(職員通用口か?)から出るハメに。あれ?じゃあこの時間ってもしかしてどのお店も閉店?いやん、ヴィトンにも行きたいのにぃ。半ばあきらめ気分でヴィトンに行くとあぁ、よかった、まだ開いていたわ。早速中に入り店員さんに「○○○が欲しいんだけど」と告げると、店員さんは早速在庫を調べるためにオンラインをカチャカチャ。すると答えは無常にも「ごめんなさい、品切れなの。来週なら入ってくるんだけど」とのこと、ガガーーーーーン、来週じゃあもう日本だよぉ;(泣)

しかしヴィトンはコンドッティ通りだけじゃないもんね。実はもう1件あるんだもんね、と思い直してもう1件のお店に。こちらもまだお店が開いていてホッと一安心。でもまだまだ安心はできません。大体、先程のお店でオンラインを見ていたというのがかなりアヤシイ。だってひょっとしたら全店の在庫がわかるものだったかもしれないんですから。そうだとしたら、こっちのお店にだって在庫がナイってことですよねぇ?

とにかくダメもとでおそるおそる店員さんに「○○○が欲しいんだけどぉ」と再び言うとここでもオンラインをカチャカチャ。あぁ〜やっぱり「ごめんなさい」かぁ?と思った次の瞬間、店員さんは後ろの棚を開け、私が望んでいたバッグを出してくれたのでした。な〜んだ、あるんじゃない。一応手に取って確認後、お買い上げ〜。満足、幸せ〜。

しかしこのとき、店内には2人組の日本人(20代前半〜真ん中ぐらい?)の女の子が、私達が来る前からいて、そして私が欲しいバッグを見せてもらい、買って出て行くときにもまだ買うでもなく店内にいたのでした。そして欲しいバッグをあっという間に買って出ていく私達をあっけにとられて見ていたのでした。ま、確かに店内にいたのはほんの10分程度だったからねぇ、驚かれても仕方ないのか…(笑)

私のヴィトンでのお買物に付き合ってくださったちゃおちゃおさん、ありがとう〜;このとき、しにょ〜る&ちゅうちゅうちゃんとは別行動をとっていたので、待ち合わせ場所のロトンダ広場で合流。でも私の荷物が意外と大きかったので、このままお食事に行くのもなんだかねぇ、ってことで荷物を置きにホテルに戻り、夕食に再出発。あぁ、こんなときホテルの場所が行動範囲に近いっていうのがいいのよねぇ。

ちなみにおいしいトラットリアもホテルの近所です。もともとこのお店はちゃおちゃおファミリーがローマで立ち寄ったお店で、ガイドブックにも載っていないのですが、おいしくてお安いということで、私が昨年ローマに行くときにも教えてくださったお店なのでした。今回もおいしかったぞ。
←ホテルのすぐそば、夕闇のコロンナ広場

でも今晩はあまりゆっくりもしていられません。明日は午前中にヴェネチアに移動するんですから。早く帰って荷造りしなくちゃね。とか言いつつテレビチェックは欠かさない私達って一体…(^^;

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