列車に乗ってヴェネチアへ編

2002.3.19(火) 天気 ローマ 晴れ/ ヴェネチア くもり

今日はヴェネチアへ移動する日です。この移動についてはイタリアに来る前に散々飛行機にするか、それとも列車で移動するか悩んだのですが、時間的には実はそんなに変わらないということ、そして列車旅というものも体験してみたい、という点で列車移動に決めたのでした。

列車移動に決めたものの、切符の手配を日本の旅行代理店に頼むか、またはイタリアで自力で取るか、これもまた悩んだところではありますが、日本の代理店に頼むとこれがまた手数料がバカ高いんですよね。それにイタリア在住経験のある方や旅行代理店にお勤めの方にも相談したところ、簡単に取れるらしいということがわかったのでした。

ということで17日にテルミニ駅の自動券売機で購入しておいたという訳です。ちなみに支払方法は現金・カードどちらでも可能でした。イタリアの銀行に口座を持っていれば、口座引落しも可能だったみたいですよ。

さて、列車の出発時間は午前10:55です。チェックアウトしてもまだ時間があまりそう、ということなので朝食後お散歩がてらロトンダ広場を抜けてサンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会に行ってみました。ここも去年来ている教会ではありますが、天井の青が印象的で小さいながらもステキな教会です。

しかしここで私のデジカメの電池が突然切れた〜。しかも本当に突然に!画面が真っ暗になって、レンズも収まらなくなってしまって本当に電池切れなのでしょうか?まさか本体がイカれてしまったのでは???不安におびえる私でした。この先の旅行はどうなってしまうんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(魂の叫び)

とにかく時間になったのでホテルに戻り、タクシーを呼んでもらいテルミニ駅へ向かいます。一応出発時間には余裕を持って行動している私達。駅に着いたらお昼ご飯になりそうな食べ物もかわなくっちゃね。なんたってヴェネチアまでは約4時間半かかるんだから。

タクシーでテルミニ駅に着いたのは10:30頃だったでしょうか?まだまだ時間に余裕がありますね。指定車両に荷物を置いて席の確認をしてから、ランチ用にサンドイッチ(イタリアではトラメッツィーノtramezzino)買い、私はそのほかにデジカメ用に乾電池も購入。充電池は持っていたんだけど、まだ電池切れにはならないだろうとタカをくっていたので充電していなかったのでした。でもこれで乾電池を入れてもダメだとしたら電池切れじゃなくて本体の故障だぞ、やばいぞ、それ。

出発5分前、買物を済ませた私達は席に。しかしこの席、自動券売機でちゃんと続き席にしたはずなのにヘンテコな配置だった…、ちっ、使えないヤツだぜ、自動券売機。でも親切なシニョーラが席を変わってくれたのでかろうじて席が近くなりました。Grazie、シニョーラ。

10:55発のヴェネツィア行は2番ホームから出発ですっ。

 

車内ではとりたててすることもなく、たいくつ〜。とりあえず出発前に買った乾電池をデジカメに入れてみると、なんとか動いてくれたのでやっぱり電池切れだったことが判明。はぁ〜ホッとしたぁ。                        デジカメと格闘中の私(笑)→
ランチを済ませたらあまりに退屈なのでパソコンを取り出して今日のスポーツ新聞、Gazzetta dello sportに載っていたINZAGHIの記事をタイプ打ちするちゃおちゃおさん。そしてそれを横目で見ている私でした。

途中、フィレンツェで停車したときは駅からドゥオモとジオットの鐘楼も見えたりして、本当にフィレンツェのドゥオモは大きいんだなぁなんて感動もしてしまいました。ちょっと降りたかったな、フィレンツェも。

列車はそのまま一路ヴェネチアに向けて走り続け、とうとうヴェネチア・メストレ駅に。このメストレを越えるとあとは海に浮かぶリベルタ橋を渡ればもうサンタ・ルチア駅です。しかし途中、車内では居眠りしていた私。危なくなかったんだろうか?ここはイタリアだぞ。

メストレを過ぎ、リベルタ橋上を行く列車。ヴェネツィアって本当に海上都市なのねぇ→

サンタ・ルチア駅、ここは終点です。そりゃそうだよね、海の中に線路は引けないものね。とにかくサンタ・ルチア駅に到着した私達はホテルに向かうことに。ここは他の都市と違い、地上移動という訳にはいきません。まづは水上バス、ヴァポレットの乗り場に行きホテル方面に行く1番のヴァポレットに乗らないとね。

しかしヴェネチアはローマと違って寒いぞ。なんたって吐く息が白い…。それにこのヴァポレット、ホテルのあるサン・マルコ地区まで40分もかかるじゃないか!ひぃ〜、時間かかりすぎ。ま、このゆっくりスピードじゃ仕方ないところか。

ヴァポレットは大水路、カナル・グランデを進むので眺めもなかなか楽しいものがあります。有名なカ・ドーロやリアルト橋なんていうのも見られちゃいましたものね。そうこうしているうちにやっとサン・マルコ地区へ到着。私達はここで降ります。ホテルはサン・マルコ広場からほんのすぐそばだからまたまた観光には便利ですね。

ヴェネツィアは海上都市なのでパトカーも救急車も船なのです
ヴァポレット パトカー 救急車

しかし…、ホテルどこだ?なんたってヴェネチアは陸路は狭い道なんですよね。ま、いわゆる裏道だから無理ないんですけどね。それでもところどころに標識が出ているので無事にホテルにたどり着きましたけど、ホテル前の道のなんと狭いこと。2人並んだら歩けないくらい狭い道でちょっとびっくり。

ホテルのチェックインもスムーズに済んで部屋に入ると、私達の部屋は1階(日本で言う2階)。窓からはお向かいのリストランテの調理場が手に届くような距離で見えていたのでした。ひゃ、こりゃカーテン閉めておかないと丸見えになっちゃいますな。と言うより、お互いの窓から手を伸ばしたら、絶対に手をつなぐことができるくらいの距離だわよ〜(笑)。部屋の内装はかなり直したようで、バスルームなど水まわり関係は快適。これなら満足ですね。

とりあえず荷物を置いたらホテルの近所をお散歩してみることに。予定ではサン・マルコ寺院に行くはずだったのだけれど、ここまでに意外と時間がかかってしまったのでサン・マルコは明日のお楽しみにして、とりあえずゴージャスホテル、ダニエリの方に行ってみる事にしました。

ホテル・ダニエリはヴェネチアで最高級のホテルです。14世紀末の総督(ドージェ)の邸宅を改修してホテルにしたというものだから、その内装の豪華なこと!泊まれないまでもお茶ぐらい、とは思いましたがお茶も飲まずに中で写真もいっぱい撮らせてもらっちゃいました。てへ。でも私達のほかにも外国から来た旅行者がやはり内部を撮影していたので、な〜んだ、やっぱり観光ポイントなのね、なんて妙に感心してしまいました。

ダニエリの中は新館と旧館に分かれているようです。でも旧館の方、夜はちょっと不気味だと思うなぁ。夜中に廊下に出たりしたら、見たくないものまで見ちゃいそう。おぉ、こわっ。

ダニエリのロビー、シャンデリアは当然ヴェネツィアンガラス

旧館は本当に豪華絢爛。ここ、廊下です。

旧館の各部屋の入口、夜中はちょっとコワそう;

ダニエリ内の見学もしたところでそろそろ夕食の時間かな?今日の夕食はどこで食べましょう?リアルト橋の方まで足を伸ばして色々と見たものの、リストランテ等の外には決まってメニューが出ているけれど、それをみていると、どこもツーリストメニューばかりだしあげくに共和国税(?)として12%が加算されるわ、なんだか客引きも多いし(しかも日本語のっ!)ちょっと辟易してしまいました。

こうなったら絶対に客引きしてこないお店に入るもんね〜、と言わんばかりに歩いていたのですが、リアルト界隈はみんな客引きばかり。仕方がないので結局ホテルの前のリストランテで済ませることにしました。最初にこのリストランテの前を通ったときに、アンティパストが飾られているのを見て、「おぉ〜、おいしそう」と思っていたことだし、いいよね。

せっかくのヴェネチアなのでやっぱり名物「イカ墨のパスタ」は食べたいところですよね。そこでプリモはイカ墨のパスタとラグーソースのパスタを取り、それをシェア、セコンドは肉料理、魚料理、そして魚のフライ盛り合わせを頼んでシェアしたんですが、どれもおいしかった〜。あぁ満足、幸せ。でもお会計してもらったらこれがまた高かった…。共和国税、侮りがたし…。

リストランテの目の前が泊まるホテルなので帰りはらくちん。早く部屋に帰ってお風呂に入って、テレビ見て寝ようっと。

←復活祭(イースター、イタリア語だとpasqua(パスクア))のたまご。チョコレート製。
  お菓子屋さんのショーケースはこの時期はpasquaのたまごがたくさんディスプレイされてます。

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