さぁ、出発だ!編

2001.3.1(木) 天気 東京 雨/ローマ 雨

前日遅くまでスーツケースに荷物を詰め、そしてイタリア代表、アッズーリの応援をチャットで参加していた私はあやうく寝坊をするところでした。ま、今日はAM10:26の特急電車に乗ればいい訳だから、朝も比較的ゆっくりできたのですが。しかしやっぱり姉からは電話がかかってきたのでありました。もぅ、去年の6月のロス旅行のときは、この電話で電車に乗り遅れるかと思ったのに!懲りないなー、全く(苦笑)。

朝起きたら雨が降っていて、ちょっとガッカリしたけれど、まぁ、仕方ないわね。でも駅まで傘をさして出かけるのがイヤだったので、仕事に出かける母と一緒に家を出たのでありました。そうすれば、母のさす傘に一緒に入っていけるもの。あぁ、それにしてもイタリア旅行は丸1年ぶり。しかも今回はカルチョ観戦を優先した全くの個人旅行。わくわくしてしまいます。同行のM姉さんとは、特急電車の中で待ち合わせをしたので、乗って来ているはず。

電車は遅れることもなく、時刻表通りに駅へ。あ、M姉さん見っけ!ここから成田第二ターミナルまでは約1時間。この1時間をM姉さんとしゃべり続ける私って一体…。ところで、今回の飛行機はやっぱりイタリアといえばアリタリア、なんですが例によってJALとの共同運航便なので機材はJALです。これを「アリタリアという名のJAL」と言うんですねぇ。ですから当然ターミナルも第二を使用することになってます。

空港に着いて、早速JALのカウンターでチェック・イン。個人旅行だと座席も希望が言えたりするのでいいですね。イタリアまでの12時間という長いフライトを考えて「足元の広い席がいいので扉のところがいいんですけど」と言ったものの、残念ながら全て押さえられていました。次に真中の4人席のスクリーンの一番前を希望したものの、こちらもアウト!最後はトイレ等の出入りを考えて「通路を挟んだ隣同士」を希望したのに、ここもダメでした。結局窓際からの2席に落ち着いてしまいました。チェッ;;;
そして荷物はローマまでのスルーにしたいところだけど、ロストバゲージがコワイのでミラノ止めにしたのでした。思えばこれが間違いのもとだった。

とにかくチェックインも済ませたので、お腹も空いたことだし軽〜くマクドナルドで何か食べておきましょうね。ってことでマックへ。む?さすがに成田空港のマックは平日価格にはなっていないのね。ちょっとガッカリ;ほどよくお腹もいっぱいになったところで、フト下のチェックイン・カウンターのあたりを見てみると、やたらと添乗員付きツアーの団体さんが目に付きました。やっぱりこの時期、旅行に行く人って多いのね。

JALではあるが・・・。いつまでもここにいても仕方ないので、搭乗ゲートに移動することに。チェックイン・カウンターが混んでいる割には出国審査は空いていてスムーズに審査終了。あっけないったらありゃしない。私達が乗る飛行機はAZ7787便&JAL417便で、ゲートbヘB73です。免税店を冷やかすことなく行ってみると、びっくり!ものすごい人だかりでした。ま、席は決まっている訳だから、あわてることもないのだけどね、人が並んでいるとついついつられて並んでしまうのは日本人の習性でしょうか?
←これが噂のアリタリアという名のJAL、であ〜る。

とにかく乗り込んだ飛行機、席について手荷物を上にしまいこんで早速眠る体勢を整えて、と。私達の並びの通路側の席には随分と若い男の子が座っていました。通路の向こうの子達と一緒みたいだけど、初々しくてかわいかったです。(^^;)

定刻は13:30発だったのになんだか離陸が遅れているようです。私としてはちょっと心配。と、いうのも私達はローマまで行くのですが、この飛行機はローマ直行ではなく、ミラノ止まり。ミラノで入国審査と荷物のピックアップをして、今度はローマまでの国内線に乗り継ぐのですが、乗り継ぎの時間が2時間ないんですよね。個人旅行なだけにちょっとスリリングですね。

結局飛行機は30分程遅れての離陸となりました。離陸したらもうすることはないのでひたすら眠るのみ。もちろん目覚めるのはドリンクサービスと楽しい機内食。今回の機内食は珍しくM姉さんと同じビーフを食べてしまったわ。だってお肉が食べたかったんですもの、2人とも。ところで、この機内のアテンダントの男性がイタリアーノだったんですが、これが…Juventusのペッソット選手によく似ていたのなんのって!思わず私達は密かに「ペソ」と呼んでいたのでありました。
←おいしい機内食; 

         こっちがペッソット選手→

機内食もしっかり食べてそして寝て、次に起きたのはやっぱり軽食の時間でした。軽食はデニッシュだったけど、食べたらカレー味の「あん」(餡子にあらず)が入っていて、さながらカレーパン。揚げパンじゃなかったけどね。おいしいんだけど、なぜかコーヒーのサービスが来なくて、随分待っていたのに結局来なかったので、仕方がないからそのまま食べましたけど、これって随分じゃありませんこと?

もちろんカレーパンを食べたらまた寝ます。もう寝てばっかり。エコノミークラス症候群にかかってしまうのではないかしら?というくらいに寝てますね。ま、いつものことなんですけど。最後の食事は着陸の約2時間前にサーブされるはずだから、とそれにあわせて起きたのに、なぜかまたまた食事が来ない。今回のJAL、ちょっとひどすぎ。

コーヒーが・・・。結局着陸1時間前に大慌てで食事が配られましたけど、イタリア到着前の食事がパスタっていうのがどうにも納得いかない私。去年もそうだったんだけどね。でもトマトソースのパスタはおいしかったです。ところがどういう訳か、またしてもコーヒーが来ない。しかも私達の列だけ。ペソ、頼むよ。コーヒー飲みたいのに。着陸まで時間が短いものだから、あっという間に食事を片づけにきてしまって、結局コーヒーは飲めなかった。日本に帰ったら絶対投書しちゃうから!ひどいぞ、JAL!
                                          おいしかったけど、コーヒー飲みっぱぐれました;すんすん→

ミラノに到着したのは定刻である18:00を45分遅れた18:45でした。次のミラノ行きは19:55発なのに、あと1時間ちょっとしかないというのでもうドキドキです。おまけに荷物も取らなきゃいけないし。スルーにしておけば良かったかなぁ?機内で少し心配だった私は、目ざとくツアー添乗員らしき人を見つけていたので相談してみると「ミラノの空港には必ず日本人の係員がいるから相談してみた方がいいですよ」と教えてくれました。とりあえず、ありがとう。

でも飛行機を降りるとアリタリアの日本人係員なんてどこにもいませんでした。だまされたぁぁぁぁぁ。結局トランジット関係のブースいたイタリアーノにカタコトながらなんとか説明をしたものの、思った通り入国審査、荷物のピックと言われたのでした。でもミラノって荷物が出てくるまでに1時間くらいかかるんじゃありませんでしたっけ?

とりあえず入国審査はスムーズに済ませて、荷物を待つことに。あぁ、ハラハラ。すぐ側にJALのスチュワーデスがいたので、チケットを見せながら「この飛行機なんですが、荷物取ったらどっちに行けばいいんですか?そしてこの飛行機まで、もう時間がないのですけどどう思います?(そんな事聞くなって…)」と聞いてみたら親切に教えてくれ、そして「あぁ、この時間なら余裕で間に合いますよ」と教えてくれました。ありがとう、スッチー♪

心配していた荷物は割と早く出て来たので、荷物を取って猛ダッシュ。既にこの時点で時間は19:15になっていました。先程JALのスッチーに教えてもらった通りにチェックイン・カウンターのある2階(日本式の3階)に上がり、さて、AZ1049便のチェックインはどこ?迷っている時間がないので、適当にカウンターを選んでまたしてもカタコトのイタリア語で確認、すると質問してみたカウンターとは一番離れた場所を指示されてしまった…。重い荷物を持ちながらマルペンサ空港を駆け抜けて行く日本人2人。

駆け抜けながらもディパーチャーボードを見ると写真を撮らずにはいられない私…。時間がないっていうのにマイペースだなぁ。駆け抜けて、やっと着いたチェックイン・カウンター、それなのにやけに人が多くて、そしておしゃべりしながら悠長にチェックインしていること、もうこっちは時間がないからハラハラです。

やっと私達の順番になって(というか、ほとんど割込みしたというか)なんとかチェックイン!チケット見るなりカウンターのお姉さんは、あまりにも時間が迫っていることに苦笑してました。笑い事じゃないんだってばっ!搭乗時間と搭乗ゲートに丸印をつけて教えてくれたけど、もう搭乗開始の時間になっていました。だから笑っていたのか!

そしてゲートはこれまたちょっと遠いA10ゲート。もう搭乗時間を過ぎていたから焦る、焦る。またまた走ってやっとたどり着いたA10ゲートは、なんだか人があふれていました。さすがアリタリア、時間通りには飛ぶ訳ないか。ホッとして空いている椅子に座ろうと思ってフト視線の先をよく見ると、ん?なんだか見たことのあるジャージ…、あれはひょっとして?
アッズーリ?
←どう思う?この見慣れたアッズーリのジャージ・・・。

地中海ブルーで背中には大きなカッパのロゴマーク、足元に置いてあるバッグには「ITALIA」の文字が!ええっ?焦る私達。とにかくこれは写真を撮らねば!あまりあからさまにカメラを向けるのは失礼なので、さりげなく遠くに地中海ブルーのジャージの一団を入れてサクサクッと撮影しておきました。

一体、彼らは何者?まさかカルチャトーレ(サッカー選手)?それとも他のスポーツでのイタリア代表なのでしょうか?そんなことを思いつつ、やっと搭乗開始です。代表選手達は私達より後から搭乗して、かなり前の方の席でしたけど、選手ではない偉い人達が私達の後ろに座りました。

気になって、気になって後ろの偉いさん達をチラチラと見ていたら、彼らのネクタイだったか、ジャケットだったかになんと!イタリアサッカー協会のマークがっ!えぇぇぇぇぇ、じゃあやっぱり彼らはカルチャトーレ、しかもイタリア代表の?でも昨日アッズーリ達(イタリア代表のこと)はローマで試合があって、今日はもう解散しているはずだから、ここにいる彼らは何者なの?見たことのない顔ばかりだったしなぁ。

機内では彼らはトランプしたりゲームをしたりで大騒ぎ。あまりに目に余ったのか、私達の後ろにいた偉いさんが「マルコ!静かにしなさいっ」と注意していました(多分そんなことでしょう)。でもマルコったら全然静かにはならなかったんですけどね。結局ローマまで彼らは騒ぎっぱなしでした。それを見ているのも楽しかったんですけどね。

やっとローマに到着したときには、もう定刻をだいぶ過ぎていました。かと言って、私達はこのままホテルに行くだけだし、別に出迎えがきている訳ではないので、荷物をピックアップしたらタクシー乗り場へ移動です。途中、白タクの運転手らしきおじさんが話し掛けてきたけれど、ひたすら無視して正規のタクシー乗り場へ。

乗り場では係員が「どこまで?」と聞き、ここで行き先を告げ、係員が運転手に告げる、という面倒くさいものでしたけど、ひとまず安心してタクシーへ。あぁ、遂にローマに到着したんだなぁ、なんて感慨深くなってしまいました。タクシーの運転手は女性だったので、パソを手荷物にしていて大荷物だった私に「ここに置くといいわ」なんて細やかな配慮をしてくれたりして、ありがたかったですね。

空港からチェントロまではタクシーで約30分程度ですけど、途中、エウルなどを遠目で見ながら入っていくことになります。エウルを越えて少し経つと突然目の前にライトアップされた荘厳な教会が見えてきました。運転手さんは「Basilica di S.Paolo」と指さして教えてくれました。それは本当に美しい教会でした。自力で来られる場所なら来たいけど、今ひとつ場所がわからないので来られそうにはなく、とても残念!

そのまま車は走り、コロッセオを前方に見ながら真実の口で有名なサンタマリア・コスメディン教会の横を通り、ヴィットリオ・エマヌエーレU世記念堂が見えたときにはもう感激。オーバーな言い方だけど「イタリアに帰ってきた」って思ってしまいました。ライトアップされたヴィットリオ・エマヌエーレもとても美しかったです。大好き♪

ヴィットリオ・エマヌエーレからまっすぐに伸びるコルソ通りからホテルはもうすぐそばです。今回のホテルはトレヴィの泉のすぐ裏手にある「デッレ・ナツィオーニ」というホテル。タクシーから降りるとき、運転手さんは「ここをまっすぐに行ったらトレヴィの泉だからね」と親切に教えてくれました。空港からホテルまでは80,000リラ。チップも取らなかったし、とても親切な運転手さんでした。これは幸先いいのかも。

時間が遅くなったにもかかわらず、ホテルのチェックインもとても親切かつスムーズに進み、いよいよ部屋へ。部屋は4階。でもエレベータを降り、部屋まではくねくねと曲がりながら途中、3段程度の階段も降り、一番奥の部屋に案内されました。でも天井が高く、広い部屋でゆったりとしたいい部屋でホッとしました。残念なのはバスタブがなかったくらいかな。

ペソだぁ〜トレヴィの泉が近いということで、なんとなく深夜(23:00すぎ)だというのにフラフラと出かけてみました。以外と観光客がいてびっくり。でも夜のトレヴィもとてもきれいでした。ひとまず今日はこれでホテルに戻り、明日に備えることに。明日からは観光も控えているし、なにより試合のチケットも買いに行かなくちゃね。
                               テレビのスポーツニュースで各チームのインタが!Juventusはペソでした。(笑)→

ホテルに戻った私は早速電話のジャックの確認。だってせっかく持ってきたパソコン(名前は「ぷらずもん」)が使えなかったらまるで宝の持ち腐れですもの。電話のジャックと回線のチェックも無事に済み、ぷらずもんを接続、早速到着したことを報告すべく姉のメルアドにメールを打ち、そしてこのサイトの掲示板、いつもお世話になっている方々の掲示板にも到着報告をして、ひとまず今日はこのへんで。お風呂に入っておやすみなさい。

「Basilica di S.Paolo」については、ちゃおちゃおさんのROMAの休日内のこちらのページをご覧ください。

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